怨念大納言

愛を乞うひとの怨念大納言のレビュー・感想・評価

愛を乞うひと(1998年製作の映画)
3.6
原田美枝子さんが凄まじい。
途中まで、一人二役に私は気が付かずに鑑賞しておりました。
いや、ホントに凄いわ…。

それと、前半の虐待シーン。
あれはホントに辛かった。
子供が痛めつけられるのは、フィクションといえど見ていられませんね。
虐待は母親がやるんですけど、私は父親によりムカついたなー。

ああいう、頭のおかしいキ○ガイは一定数出て来てしまうし、そいつが残念ながら母親になってしまうこともあるんですよ。
頭がおかしいことを虐待の理由にしてよいとは言わないが、罰を与えることよりも被害者の救済が先決で、それにはまともな人間が動いた方がいい。当然です。
そうしたマイナスの因子を浄化するのが社会のシステムで、たった一人のキ○ガイの登場で子供一人守ってあげられなくなる集団の脆弱性が怖いわ。
傍観した父親と長屋の馬鹿共、あと当然母親も問答無用で地獄へ落ちろ。

それに比べて、娘の深草ちゃんは凄くいい子。
明るく、利発で母親思い。
あんないい子いますかね…。

ラストの「可愛いよ」にはやられましたね。
もう、素敵です。

長い映画ですし、前半の虐待シーンには辟易しますけど、素敵な映画でした。
怨念大納言

怨念大納言