はる

夢二のはるのレビュー・感想・評価

夢二(1991年製作の映画)
4.5
鈴木清順監督の大正浪漫三部作の三作目に当たるこの『夢二』は大正ロマンを代表する竹久夢二を題材にしたお話でして、鈴木清順ワールド全開で非常に難解でした。繰り返し二度観ましたがやはり難しい。
ジュリーが演じる女たらしの夢二のキャラクターのせいもあって『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』の前二作と比べると明るいというか軽妙な雰囲気が感じられると思います。もうここまで来ると映像芸術の域と言いますか、とにかく独特な画の連続で観ているだけで心踊る様でした。
三部作はそれぞれ全く異なるカラーでありながら、生と死、男と女と共通のテーマもあり、特に生と死には必ずと言って良いほど性が絡んで来る様がとても面白いところだと思います。鈴木清順の映画に出てくる男も女も妖艶で品があり魅力が満ちていますね。
それにしても毬谷友子さんは本当に綺麗で素敵でぼんやりと見惚れてしまいました。いやはや美っしい。
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