ざわゾンビ

北陸代理戦争のざわゾンビのレビュー・感想・評価

北陸代理戦争(1977年製作の映画)
3.9
飢えた狼。まさにビースト。
ボブ・サップだろうがマーショーン・リンチだろうが、ビーストの名を冠する奴らも並べて殺して食いそうな勢いの松方演じる川田登が、雪の降りしきる北陸で、純白を血染めの大地に変えて行く。

ブスブス刺されてバンバン撃たれて…それでも血ぃ吐きながら下克上をカマす展開はまさに痛快の一言。

キャラ立ち過ぎでどこかpimpなヤクザ、千葉真一とか、敬愛する成田三樹夫センセー、そしてシブ声No.1の伊吹吾郎もイカしてる。

あと女性陣がすげぇイイ。
艶っぽく、サイコーにキレる野川由美子と、少々朴訥な印象を受けるものの、度胸の座った高橋洋子の姉妹がクール。
北陸女ってこんななんかい…!
ツレの理想がここにある、そんな気がする。

室内でもアウター着たままな寒さの中、鍋食ってカニしゃぶって、気がつきゃ雪原に身体埋められ、ジープで首を吹っ飛ばされる…そんなクレイジーな作品です:)