GAMAKO

チャルラータのGAMAKOのレビュー・感想・評価

チャルラータ(1964年製作の映画)
3.3
特徴__________________

富裕層の先進的な夫婦からベンガルを切り取った映画
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「ビッグ・シティ」に続き、
男性優位な社会で対等に戦える、地に足のついた女性を描く作品でした。

文字が読めない女性がほとんどの中、文学を嗜み、詩を楽しむチャルラータ。
急に歌い出したり、急に泣き出したり、急に怒り出したり、急にマウント取り出したり…
情緒が安定してなくてちょっと戸惑いました…。
あと、あんなにみんな噛み煙草をするのか…。
(噛み煙草の材料の入れ物が可愛かった。)

ベンガルの当時の時代背景までを描くなかなか密な情報量を、
家の中の物語だけで理解させてくる所は、
流石はサタジット・レイ監督。といった所なんでしょうか?
あまりこの時代の映画を見ないので、比較対照がないんです…。
ただ、無駄なく纏まっているし、
オペラグラスの使い方が秀逸だと思いました。

表には出せないささやかな想いを文字で綴る彼女の、本当の気持ちを理解してくれるのは誰だったのでしょうね…。
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