映画そのものはかなりひどいレベルのものなのだが、やたらに軽薄なスナックのママ役のちあきなおみとか、小役人の細野晴臣、酒癖の最悪な伊丹十三などのスターたちが楽しい。
最後の5分、健さんと登紀子さんの夫婦のやりとり、とりわけ「すまなかったな」という健さんに対して「何が?さよさんのこと?......夢追いかけて行ってしまう人を止めることはできないわ、わたしあんたも行ってしまうと思ってた」と言う登紀子さんの芝居で、我慢してこの映画を観てきて良かったと思いました。登紀子さんの裏話をyoutubeで聞いていたのでそれも楽しい。