ナガノヤスユ記

アギーレ/神の怒りのナガノヤスユ記のレビュー・感想・評価

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)
4.3
比類なきアンチヒーロー、西欧キリスト教世界の負の歴史を一身に纏うかの如きアギーレ=キンスキーの孤独さよ。帝国主義時代の終わりへ、無論大いなる希望を込めて、ヘルツォークによる過去への鎮魂歌、地獄の黙示録。
大小あらゆる描写が象徴的で、ともすれば貧弱にもなりかねないのに、対象への恐るべき執念がそれを許さない。

ディズニーもどうせボートの乗り物作るなら、こういう内省的なアトラクション作ればいいのに。