カカオ

優駿 ORACIONのカカオのレビュー・感想・評価

優駿 ORACION(1988年製作の映画)
2.9
競走馬オラシオンを育てる人間ドラマ。
杉田成道監督作品を続けて鑑賞。


昭和らしい不要なエピソードが盛りだくさん。
愛人との間にできた息子。愛人と会うことを恥ずかしげもなく曝け出す夫。腎臓移植を求められるが、頑なに断る。

会社が潰れそうだというのに3000万円で馬を購入する矛盾。





緒形拳、緒方直人の珍しい?親子共演。

緒方直人の演出がクサ過ぎる。


アラブの国の馬のお話は良かった。


貧乏牧場の賭け、
借金だけが残る可能性が高いとても危険な行為。




出番が少ないゲスト出演が多数。


等々、ツッコミどころが満載だが、本作品はある程度競馬を知っていれば、より楽しめる。


余談、
初めて競馬場で競走馬が走っている姿を見た衝撃を思い出した。何というか、心臓に突き刺さるような馬群が走る地響き。熱くなる気持ちが良くわかった。


公開当時1988年の中央競馬についてWikipediaで調べてみる。ダービー馬はサクラチヨノオー。小島太は2度目のダービー制覇で、よくサクラ軍団に騎乗していたことを思い出す。年度代表馬はタマモクロス。また有馬記念を制覇したオグリキャップは、後に競馬ファンでなくとも馬の名前は知られるほどの名馬になる。

そんな1年。
2頭の芦毛が競り合った良い年と思えた。

まだ当時は小学生だったので競馬は全く知らない頃。



ダービーの場面はとても良かった。
昔なので、めっちゃ頭数が多い。
当時フルゲートは何頭だったのだろうか?
馬連の導入で18頭がMAXになったのだと解釈している。ちなみに当年の第55回東京優駿は24頭立てでした。昔のフルゲートは何頭なのか調べてもよくわかりませんでした。
カカオ

カカオ