ユースケ

呪怨のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

呪怨(1999年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

貞子と並ぶJホラーのアイコン伽椰子&俊雄を生み出し、【リング】と並ぶJホラーの代名詞的な作品となった本作は、幽霊がバンバン出現してバンバン呪い殺すやりすぎ演出によって恐怖と笑いは紙一重である事を世に知らしめた一本であり、ひとんちのおにぎりは食べられないし、ひとんちの麦茶は飲めない私にとっては作品から滲み出るひんとんち感がたまらない一本。

事件の真相が知りたくなる時系列をシャッフルした構成も楽しいのですが、みどころは、もちろん、これでもかってくらいに伽椰子の顔面を映しまくり、【呪怨】の代名詞となった伽椰子の階段降りシーン。恐怖を克服するために何度繰り返し鑑賞した事でしょう。
暴走した伽椰子の旦那の剛雄が伽椰子が想いを寄せる小林君(柳憂怜)の妊娠中の奥さんを殺して赤ちゃんを引きずり出した事を報告する電話は胸糞だし、伽椰子が階段の格子に顔面が変形するくらい押し当てる顔芸は笑えるし、玄関のドアの隙間を落下してくる伽椰子の顔面をギリギリで停止させる罰ゲームをやらされている小林君をバックに俊夫が「ニャー!」って鳴くバッキバキに決まった画面構成はアーティスティックだし、とにかく、最高。

小林君が一階の窓から外を眺めていたら二階の窓から伽椰子が姿を表すシーンや透明のゴミ袋に入った伽椰子が旦那を地獄に引きずり込もうと手を伸ばすシーンのバッキバキに決まった画面構成も、清水崇監督お手製の絶妙なヘタクソ加減の似顔絵と文字で綴られたストーカー伽椰子の小林君観察日記も、若き日の栗山千明も、若き日のでんでんも、若き日の諏訪太郎も、要チェック。

ちなみに、行方不明になった村上強志とアゴなしになった村上柑菜の事をもっと知りたい方は【学校の怪談G】に収録されている 【4444444444】と【片隅】をご覧下さい。YouTubeで見れるよ。