金字塔、ではないが傑作中の傑作。
とあるよくある話。(映画については下部にて。)
怖いものが苦手な人物がおりました。
子供の頃などは、それはそれは怖がりでホラー映画を両親が観ている中、全く近づけず。
お化け屋敷では目を瞑って大人の後ろに引っ付いていく。
中学校の肝試しではそれはそれは恐ろしゅうて逃げ出したい程に心臓がバクバクしていました。
ある時、友人の家に遊びに行った際、友人は家におらず帰ってくるまで待っている事になりました。
いつもゲームばかりやっておりましたが、同じ内容ばかりに飽きている頃合いに丁度、友人が借りていたテープがデッキに入っておりました。
興味本位で再生すると物語が始まりました。
しかし、序盤はポンポンストーリーが進み、時系列や登場人物の把握と話の筋を読むのに混乱。
そこに乗じて襲い来る恐怖。
何と面白いんだ!
ホラー映画を避けていた過去の自分はどれほど損をしていたんだ。
そう、彼はホラー映画の良さをこの映画から見出したのです。
それからというものホラーと名のつくものに引き寄せられる自称ホラー好きになったのでした。
狂ったようにホラー映画を漁る日々…。
そう、これが呪いとは気付かぬ内に…。
以上、自分語りを少々。
と、いうわけで最も思い出深いホラー映画『呪怨 ビデオ版』
これ、一応ビデオ版と言う事で劇場版と差別化されているわけですね。
本来はこれが『呪怨』
劇場版は本作の劣化版、というより大衆向けにマイナーチェンジしたような作品なので『呪怨』を観るならこの作品からどうぞ。
内容はある家にまつわる呪いの話。
これだけでいい。ホラーなんて中身知ってたらただの映像。
だけど、もう既にかなり有名なので言ってしまうが『伽耶子』と『俊雄』を生み出したジャパニーズホラーの傑作。
本作の面白いところはそこだけではないが、観てからのお楽しみ。
個人的には今あるジャパニーズホラーの王道を敷いた伝説的な作品でもあると思う。
思い入れの強さ故、満点だが客観的に観てもホラー映画としての出来はかなり高いはず。
役者もすごいんだ。
栗山千明からの三輪姉妹、柳ユーレイまで出ておる。
よっ!ホラーオブホラー!
ずばりホラー映画の決定版。
これはジャパニーズホラーを追うなら必ずたどり着く名作、傑作、大成作!
そこそこな怖さはあるので入門としてはどうだろうか、結構ガチな作品。
特に怖いシーンは顎です。アギト!
ネタバレにはならない。よね?