ヤマナカ

若草の頃のヤマナカのレビュー・感想・評価

若草の頃(1944年製作の映画)
4.3
ジュディ・ガーランド演じるエスターがジョンと一緒にパーティーの終わったあとの家の照明を一つずつ消してゆくシーンのカメラがとても良い。そして妹のトゥッティが「ジョンに殴られた」といたずらめいた嘘をついたのを真に受けて、妹の仇をとるべくジョンのもとを訪れ、叩いたり噛んだりしてさんざぱら暴れた挙げ句、帰って来て結局妹の嘘が嘘だとわかった瞬間の「やってしまった!」というお転婆な表情とその後謝りに行き、なんとも申し訳なさそうなエスターとそんな彼女を冗談めかして面白がるジョンのあまりにベタな、それでいて親密なシーンが本当に素敵。

ジュディのHave yourself a merry little christmasに加え、クリスマスにまつわるブルジョワ家庭につきものの過剰な幸福感が今の季節にぴったりの、優しい映画。やっぱりジュディ・ガーランドが大好きだ。
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