るい

大阪物語のるいのレビュー・感想・評価

大阪物語(1957年製作の映画)
3.8

もったいない、もったいない


年貢が納められず逃げるようにして大阪にきた仁兵衛一家。米を拾って売る生活を続け10年後には立派な生活になるが。

オープニングで雷蔵さんがトップにクレジットされてたから主人公なの?と思ったら主役は中村鴈治郎さんだった。脇を固めるのは雷蔵さんと勝さん。

極貧生活から抜け出したあとも金の亡者になっている仁兵衛。超意地悪じじい、ケチとかいう次元でないくらいのロクデナシ!それを最後までやりきるのが中村鴈治郎で超ハマり役だった。

雷蔵さんは仁兵衛のお家の奉公人。ひそかに仁兵衛の娘に想いを寄せている。今回の雷蔵さんは優しい兄さん役。方や勝さんがさ、やっぱこの路線だめだわ他の役者に埋もれちゃう。ほんと座頭市路線開拓できて良かったよと思うような立ち位置。

お金がらみの人情ものなかなか面白かったです!金絡むと本性でますね。怖い怖い。
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