大阪物語の作品情報・感想・評価

大阪物語1957年製作の映画)

製作国:

上映時間:96分

ジャンル:

3.7

『大阪物語』に投稿された感想・評価

Hiro
2.9
守銭奴、ケチ、人情無し。
そんな権化に成り下がった成り上がりの末路。
ラストは鴈治郎のおかげで少しコミカルにみえる。
ひょもすれば暗い話になりがちなのだが、さすがに鴈治郎である。
爺の友達がでてた。

溝口は晩年、自分はチャップリンが撮りたいとかなんとか言ってたなぁ。

溝口が準備を進めていた作品。脚本依田、美術水谷、音楽伊福部のスタッフを吉村が引き継いだ。溝口だったら、これほど笑える喜劇になっただろうか。徹底したドケチぶり。こぼれたコメを拾い集めて両替屋を開く。最…

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リサ
5.0

嫌味な役をやらせたら天下一品の中村鴈治郎という怪優オブ怪優が、極貧の農民から成り上がったクソどケチ商人を演じるのですが、本当に血も涙もなくて最高なんです。
そいで20代の勝新が三味線を弾いて歌うシー…

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月影
3.9

貧しい農民からの主人にまでのし上がった近江屋の主人を中村鴈治郎が演じている。
誰もが驚くほどのドケチで、こういう役をやらせたら天下一品だ。
お金に執着して生きていたら、こうなるなぁと思いながら観た。…

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一応は勝新や雷蔵が出てくるのだが、 中村鴈治郎・浪花千栄子・三益愛子ら親世代の怪物俳優たちにはまだ相手にならない若さ。

ネオリアリズモみたいな冒頭から始まり、勝新が出てくると話が明るくなり、雷蔵が…

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るい
3.8


もったいない、もったいない


年貢が納められず逃げるようにして大阪にきた仁兵衛一家。米を拾って売る生活を続け10年後には立派な生活になるが。

オープニングで雷蔵さんがトップにクレジットされ…

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okimee
3.5

金持ちが悪いのではなく、貧乏が悪いのだ。
貧乏が心も貧しくして余裕も奪う。
(※金持ちの権力者はそれはそれでタチ悪い。貧乏だけでなく金も悪い。)

「お前が毎日泣いて暮らしとるのに、働けるとおもとん…

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このレビューはネタバレを含みます
中村鴈治郎の顔芸が極まった守銭奴コメディ。悔い改めさせずに発狂させるというのも業が深くてなんか良い。豪華な出演陣、勝新のアホボンがめちゃハマってた。
箒で拾った米粒は地下の蔵の金財になり愛深き農夫は強欲な守銭奴となりすべてを失い蔵で独り狂う。

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