大阪物語の作品情報・感想・評価

大阪物語1957年製作の映画)

製作国:

上映時間:96分

ジャンル:

3.7

「大阪物語」に投稿された感想・評価

papanda

papandaの感想・評価

3.8
はじめは家族のため、人のためと始めたことが、次第にその行為自体が目標となり、本末転倒していく話。お金に限らず、そういうことって身近にあるなぁ。どケチが行きすぎて醜悪さ、無惨さ、滑稽さ、大阪弁のせいか妙にリアルな感じがする。役者さん達も人間味丸出しのぬめっとした感じが見事。中村鴈治郎さんと三益愛子さんのやり取りが面白い。着物の着こなし方や家具調度品なんかも生活感がある。朝ドラのモデルの浪速千栄子さんの姿が見られたのも良かった。そして伊福部先生の音楽が、いつもの重厚さではなく、大阪の色町の華やかさや登場人物のいろんな人間味を引き立てていて良かった。
度を越してケチな男の話だがコミカルな展開で、吝という字をあしらった暖簾とか林成年がお金を持ち出すシーンは思わず笑った。
浪花千恵子が珍しく可哀想な役。
原作は溝口健二、自ら監督クランクインしたが白血病で急逝した為、吉村公三郎が引継いだ因縁作。年貢米が払えず大阪へ夜逃げした百姓一家が落ち米を拾っては売りで10年、両替商の大店となる。身に染み込んだケチ主人は苦労かけた病気の妻にもろくに薬を与えず死なせ、娘の嫁ぎ先は同じくケチで財を成した先へと勝手に決めるがそこの放蕩息子が惚れた花魁を身請けする工面を唆された息子が金を持ち出して勘当に、娘も恋しい手代と愛想尽かし出て行ってしまう。かくして家族を失った男は地下蔵の金を抱えて発狂するといった守銭奴の末路を描いた一作だがどうも辛気臭くて今一つ。放蕩息子役の勝新と芸妓役の玉緒の若々しい共演が今となっては懐かしい見どころ。
雷蔵さんと雷蔵さんのネイティブ大阪弁目当てで借りたんですけど、完全に脇役でしたわ。せやから出番もセリフも大してあらしまへん。あれだけ主役張ってるお人やのに、こないに存在感消して脇に徹してはるってそれもすごい。とことんドケチ鴈治郎はんが主役だす。伊福部昭さんの曲がよう出来てて景気がよろしゅおました。

42
溝口作品を見ようと思い借りたのですが、亡くなってしまい別の監督なんですね。

年貢が納められない貧しい一家が夜逃げした先の大阪で拾った米を集めて財を成す話なのだけど、中村鴈治郎の守銭奴っぷりが笑える反面で度が過ぎていて少し怖い。伊福部昭の音楽が良かった。

お歯黒って怖いですね。
聞き取れない部分の多さね笑
ただ話はわかりやすくて楽しめた。
気が触れるシーンは漫画みたい。
シリアスな話かと思ったら、思っていたより笑いと狂気が入り混ざった映画だった。中村鴈治郎のドケチぶりとコミカルさがこれでもかというくらいに濃かった。あの狂ったまでの倹約、命よりも金、変な朝礼といいどこかブラック企業に通じるところがあった。勝新が町人の丁髷をしているのが新鮮。
西鶴を溝口×依田でアレンジだけでかなりのクオリティー。そこに鴈治郎と浪花千栄子共演で恐ろしいことになりました。
笑える狂気とはこのことか!
大映イチオシの雷蔵様と勝新も登場させたところで軽さが出たかな〜。吉村の柔らかさが若干マイナス気味にさせました。
鴈治郎あいかわらずクセが強い!
世界

世界の感想・評価

5.0
人間の欲深さは良いようにも、悪いようにもなる。
 登場人物のキャラがはっきりしててわかりやすかった。テンポも良く、展開もわかりやすかった。観客の目線と思考になって作られている作品。観やすい。
 昔の独特の映像の芝居というのが良い意味で感じられなかった。しっかりとストーリーに入り込めた。
凄いシュールな終わり方。そして、中盤にあるシーンが面白すぎる。小野道子の滝野、勝新の市之助、林成年の吉太郎、綾衣の中村玉緒。兄妹、夫婦になる2人っていう絵。鴈治郎が演じた仁兵衛の吝嗇っぷりが凄かった。大阪弁がネイティブ過ぎて何言ってるか全然わからぬ。
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