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世界と同時が望ましかったね
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かくいう私も原爆を題材に扱うこの作品がどのように描かれているのか不安しか無かったし、当時は見るつもりも無かったんだけど考えを改めて見てきた。
映画の出来栄えに関してはノーラン監督作品なので演出が抜群によいし、俳優陣の演技も目を見張るものがある。そしてIMAXの音と映像の迫力は大変恐ろしかった。
戦争が向かわせる道、科学が兵器に変わってゆく様、その結果としての広島や長崎の悲惨な出来事、オッペンハイマーのその後、その全てが描かれており日本同時公開で世界の人たちと一緒に議論ができたらどんなによかったかと……
無音の世界と音のある世界
オッペンハイマーの精神状態がよく現れていたと思う。
原爆が壊したものは広島や長崎だけではなく、原爆がなかった世界そのもの。この原爆1つで世界は破滅しなかったが、今世界が破滅するには十分な程の核爆弾が地球上に存在する。
科学の素晴らしさは使う人間の手に委ねられているのだ。「我々は常に人類の運命を気にかけないといけない。発明は人類への祝福であり、呪いであってはいけない」
オッペンハイマーもコヴェナントも主にアメリカの話やけどもイギリス人監督がやってるという点がとてもよいんじゃないかと思う。これらの作品はアメリカ万歳で語られるべきではない。
🎞️副教材として役立つ作品🎞️
「アインシュタインと原爆」(2024)
Netflix配信
アインシュタインの立ち位置
彼が犯した唯一の過ちなど
理解するのにちょうどよい。
「日本のいちばん長い日」(1967)
アマプラレンタルなど
岡本喜八監督
日本降伏におけるポツダム宣言の受諾のまで経緯、クーデター(宮城事件)、終戦の旨の玉音放送、8月15日までの出来事を描いている。原爆が落とされるまで日本が何をしていたのかがわかる
人物や背景説明(おすすめ!)
https://note.com/dj_gandhi/n/ncf406716af1f