寡黙な天才ドライバー。実は裏稼業で強盗を働き、ドライバー役を担う。強盗する時間は５分だけ。５分以内に彼の待つ車に戻れば彼の天才的なテクニックで必ず逃げおおせる。昼間の顔はカー・スタントマン。ある日この男はアパートの隣の部屋に住むチャーミングな女性に会う。二人はすぐに恋に落ちるが、実は彼女は結婚していて夫が刑務所にいた。やがてその夫が刑務所から出所して彼女のもとに帰ってきたため、二人は関係をあきらめる。しかしこの夫は刑務所での借金により裏組織に狙われていて、、、
前半と後半でガラっと印象の変わる映画です。前半は裏稼業のシーンはあれど、クールなドライバーで、寡黙で真面目な様子、そして彼女やその子供と触れ合う様子が微笑ましい。後半にはいりクライム・サスペンス要素が全開になる。迫りくる敵、心理的にも圧迫感を感じるシーンの連続。殺すか殺されるかの戦い。ライアン・ゴズリングが二面性をよく表現していたと思います。寡黙だけど本当は優しい人間の顔、そして裏での徹底した殺し合いに挑む顔。前半で気を許していたら後半驚いて冷や汗をかくことに（汗）
さすが、カンヌ映画祭監督賞作品。そしてライアン・ゴズリングの演技が光った映画でした。
