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元祖大四畳半大物語の一のレビュー・感想・評価

元祖大四畳半大物語(1980年製作の映画)
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まさに松本零士が絵に描いた童貞ドリームであり成長もなく別れもない小さいエピソードのスケッチ集で、コメディというには静謐で人情話というにはドライなんだが変な魅力のある映画。曽根中生と松本零士それぞれどう監督業を分担したのかはわからないが、とにかく家屋の破壊にこだわっているのはわかる。アクションシーンはやっぱり曽根監督かな。森勝&木村誠作のカメラ&照明コンビの仕事は当然いいが、オールアフレコの音演出も不思議でよかった。終盤のシーンで画面外から薄く子供の泣き声が聞こえてきた気がするけど、なんか不気味。
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