たそしだ

バタリアンのたそしだのネタバレレビュー・内容・結末

バタリアン(1985年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

「この映画は真実だけを描いている」

・サクサク進むしエログロ成分も襲撃もド派手で大満足。ストーリーも皮肉が効いている。
・「ナイトオブザリビングデッド」は実話だった、という設定。オープニングでもこの映画自体も全て実話だ、と称される。
・復活した死体火葬&雨が降ったことで墓から大量に人が蘇るが、後半のミサイルによる殲滅がそのリフレインになっているのが良い。
・身体能力高め&知性がばっちりあるゾンビが新鮮(無線を使って人をおびき寄せたりする)で、焼かない限り脳破壊しても死なない。襲撃シーンがちゃんと怖い。
・展開に無理がなく、人の行動としてあり得そうなライン。邪魔する系のキャラもいないのでストレスなく見られる。
・理性的な葬儀屋アーニーの頼もしさ。
・バタリアンになることに気づいたフランクは、人を襲うのではなく、結婚指輪を置いて火葬炉に入り自死を選ぶ。序盤のぞんざいな態度の奥さんへの電話との対比になっていて愛を感じるにくいシーンだった。
・タールマンのドロドロビジュアル、ガスを浴びた動物や標本の蝶が動き出すシーンも好き。
・MVPはオバンバの「死は苦痛だ! 脳を食べている間だけそれから逃れられる!」
ビジュのインパクトもさることながらセリフの内容が怖い。単なるコメディじゃない。
・ラストの「映画(=ナイトオブザリビングデッド)と違うぜ!」「映画はウソか?」「悪くない質問だ」のリフレインがオシャレすぎる。本作のオープニングの注釈に合わせて、視聴者へのメタ的なメッセージになってるんだね。
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