身を寄せている叔父さん一家が惨殺されて、何も知らずに帰宅した盲目の主人公は…という話。
暴力的なシーンやグロい場面は無いのにゾクゾクします。
最後の最後までドキドキしました。
床に散らばるガラスの破片の間を何も知らずに歩く主人公、被害者たちの遺体の一部分をBGMも無くローアングルで次々捉えるカメラ…怖いよ〜。
犯人のブーツしか写らないというのも得体の知れない怖さをジワっと滲ませていた。
トレーラーで暮らすロマとの接点も描かれているのですが、イギリスではこのロマがどんな差別を受けているかという実態も出て来ます。
この監督さんは昔に観た「ミクロの決死圏」が凄く面白かったのですが、今作と同じ年に発表されてる異常性格者による実話の「10番街の殺人」がどんよりと重〜い気分になる作品で印象に残っていて、結構凄い監督さんなんだなぁと改めて実感しました。