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北の橋のアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

北の橋(1981年製作の映画)
4.8
ジャックリヴェットの作品としては「セリーヌとジョリーは船でゆく」に続いて2本目。

この作品も同様、前半、個性的な女性二人がたまたま出会って共に行動するって設定や、妙な素人臭さ全開の演技とか、街中の撮影では一般の通行人が完全にカメラを見ちゃってるのをオッケーにしてる感覚とか、被ってて、
「セリーヌとジョリーは船でゆく」が作品としては評価できるけど、そこまで好きじゃなかったので「またこういう映画かー」とか思いながら前半見てました。
しかし、中盤ぐらいからシリアスなモードが入ってきて、ドンドン引き込まれてしまった。
マリーの閉所恐怖症の下りや、バチスタの朝一のカラテ型とか、ツボる部分も多くて良かった。

とにかくバチスタがカワイイ!
最初登場した時は何も可愛く感じなかったですが、ヘルメット脱いで印象変わり、話した時の声の印象で変わり、日が変わるごとに髪型も変わるのにも印象が変わり、ドンドン引き込まれていく。
革ジャン姿と、腕につけたよくわからんアクセサリー、ほんで左親指に何かつけてる。
ヘッドフォンをパクってつけ続ける姿や、革ジャンをヨロイ、ヘッドフォンをカブトと呼ぶ姿も最高。
あと何故かパチンコ(ゴムのやつ)持ってたり、ポスターの目を見ると破りたくなったり、歩き方が常にフラフラしてたり、かなりイかれてるのもいい。
ただ、人によっちゃあ全然ダメだったり、ムカつく女だったりするだろうなぁ。

作品的には最後のカラテが意味不明過ぎてなんかオチないのが残念。スゲー好きだけどw
もうちょっと分かりやすく落ちてたら満点でした。(他の方が書かれてるレビューとか読むと、ラストのカラテの意味も"なるほど"と思わせてもらえる)
あとちょっと長く感じるかも。
日本的な何かとかなのかな?
最初は黒澤明否定とかなのかな?とか思っちゃったけど。。

「なんか訳わからんけど面白い感じ」でいうと「地下鉄のザジ」に似てるかな。
あの作品も大好きです。
なのでそういうのが好みな人にオススメ。

追記:
途中バチスタがクモの巣に捕まる所で使用した綿の出る機械。
アレ、なんか用途があるんでしょうか、、?
綿あめ作るぐらいしか使えない気がするんですが、、
スゲー気になった。
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