このレビューはネタバレを含みます
対比と類似による強調が映画においては大事なのかな、と改めて思わされました。巧みですね。
物語では血縁という類似性と、それにもがく姉妹の対比。
画でも、構図は同じだけれども映る人、モノが違ったりして強調がされます。
心理的成長が物語の主とするならば、タカちゃんが主人公の映画のように見えます。
母と同じ道を歩みそうになりつつも、物語を経て持ち直す。終盤、手向けの花を持った母を門前払いし、玄関で感情が吐露するシーンは素晴らしいですね。
とてつもなく良い映画ですね…
惜しむらくはリアルタイムで鑑賞が出来なかったことです。
普遍的なテーマなので今見ても色褪せませんが、親子関係や文化、価値観においては、どうしても共有できない文脈がありますね。