どーもキューブ

ツリー・オブ・ライフのどーもキューブのレビュー・感想・評価

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)
4.0
 テレンス監督のヒューマンネイチャーの旅


カンヌ映画祭パルムドール受賞。製作ブラッドピッド他。脚本、監督テレンスマリック。

予告編から気になってはいました。

いちお予習として

処女作農地と信仰と耕しと金持ちと貧乏と自然を耕したリチャードギアの「天国の日々」

アメリカの大陸昔話「オーポカホンタス」逸話を大陸と原始人的ヒューマンネイチャー映像「ニューワールド」

そして本作ブラッドピッドが熱を上げ、ショーンペンも心酔させた。殺しあいさえも
戦場も所詮自然にかなわない「シンレッドライン」

そんな私は、好きなテレンス監督。訳をわからすことにさえ、テレンスマリックは、興味無いんです。テレンスマリックの映像からは、、、。

それは時が経過すればするほど、顕著な気がします。そんなこんなで、ようやくディズニーDVDで準新作鑑賞となりました。



イヤー劇場で見たかったなぁ、ちょっと後悔。

もう、テレンスマリックの進化はついにここまで来ちゃいましたかぁと思っちゃいました。

本作をキューブリックの「2001年宇宙の旅」に例える方もいらっしゃいますが、
まさしく

2011年テレンス監督のツリーオブヒューマンネイチャーの旅と言わんばかりの映像でした。

私はよくぞテレンスマリックやり尽くしたなぁという感慨が起きましたね、

まさか
太古の生物まで出場してきたんで苦笑いしましたが、

ものすごい飛躍から

話をぶちつなげるその勢いというか、

まともな台詞の応酬が

始まって80分くらいでやっと訳がわかってくるというこの不親切さ。

テレンスマリックは、物語を語るなんかより、きっとどういう「自然映像」が欲しいか、助監督と打ち合わせする方が大事のような気持ちさえしてきます。

本当に脚本なんて、映像の付属品

画面が五秒に一回かわり、

おびただしい

テレンスマリックネイチャーカッツを見る映画だと思うんですね。

そのなかで

自然

家族

肉親の死

暴力

ラブアンドヘイト

キリスト教

輪廻



自然回帰

などなどを感じ取る映画なんだと思います。

という事で

ジェシカチャスティンの色白な純潔な母親像。

ブラッドピッドの厳格で支配的な父。

翻弄される兄弟

その後のほとんど喋らない、ある意味ガイド役で主役であるショーンペン

私は、本作はテレンスマリックの家族物語だと見ています。詳しい宗教的意義なんて無宗教なんでわかりませんが。

家族はツリーであり、木々であり、結ばれ、離れて行き、自然に帰る。

ヒューマンオブネイチャーメイド

バックトゥネイチャー

バックトゥ生態系

所詮やっぱり人間だものは、生物だもの。

テレンスマリックの強いネイチャー魂が如実に家族を通して地球規模で表現したったと思いました。大胆に、映像のみで、モノローグとネイチャーで「家族」をとりまきたかったんだと思いました。

本当にやりたい カッツ満載で特に120分過ぎからの理想郷のようなカッツに不思議に癒やされてまた戻され着地したように思います。

劇中にでるオレンジライツ必見なんですが、ああいう抽象的なライツ寝るときに見えたりしますよねって、しませんか?

私は小さい頃よく夢想していましたね、そういう原初的生物イメージ、生態系イメージをテレンスマリックから感じましたね。

例によってテレンスマリックの特徴である

時にハッとる美しいネイチャー映像が幾多も出現しますよ、必見!

私は
鳥の集団のモザイク絵のような集団絵のような編隊がうつるシーンが気持ち悪いんですが、美しかったです。

あと基本的に水の映像が綺麗です、滅茶苦茶。テレンスウォーターマジックな映像、ぜひご覧ください。

正直
ブラッドピッド、ショーンペンの演技も良いですが、
兄弟達の演技も良いですが
私は

テレンスマリックの5秒に一回かわる
テレンスマジックなネイチャー映像に乗ったもん勝ちな映画であります。

素晴らしいネイチャー映像心地良かったです。



注意、娯楽作品じゃありません。

あくまで参加作品というのがいい表現だと思います。

私はテレンスマリック大好きです。

テレンスマリックの2011年ヒューマンネイチャーの旅

テレンス監督のヒューマンネイチャーの旅

いろんな感慨わきました。そして、見終わった後、かみ締め直しました。

追伸
確かにフェリーニ的アプローチだったり、キューブリックだったり、ベルイマン的匂い感じますよね。
新しい映画でもあると思いますよ、この語り口は、幕切れといい、、。
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