このレビューはネタバレを含みます
山田洋次監督。真田広之、宮沢りえ出演の時代劇。
幕末という時代に生き、翻弄された1人の侍の物語。
たそがれ清兵衛と陰口を言われるほど寡黙で、実直な男、井口清兵衛。
亡くなった妻の治療費、幼い2人の娘
認知症の母を抱えた貧乏生活の為
内職に励み日々薄汚れていく清兵衛。
ある時、偶然再会した初恋の人へ再び淡い恋心を抱くようになるが生活の違いや
経済力の面から自分には相応しくないと諦めていた。
そんな時、突然の藩命が清兵衛へ下る…
とても見応えのある映画でした。
山田洋次監督が構想に10年
時代考証に1年以上かけたというだけあります。
真田広之、宮沢りえはもちろん
脇を固める役者陣がとても存在感があり、特に田中泯の不気味さと悲しさと怒りが入り混じった様な演技に惹きつけられました…
あとは物語にぴったりの綺麗な音楽に井上陽水のED。
清兵衛と朋江の恋もしっかり描かれていて観ていてとても切ない気持ちになりました…
完全なハッピーエンドという訳ではないけど、最後の歳を取った娘の以登のセリフで全て綺麗に収まった感がありました。
泣けた…
岸惠子さんがお美しかった…