タコさんウィンナー

トイ・ストーリー2のタコさんウィンナーのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)
4.5
トイストーリー1はバズの物語。そしてトイストーリー2はウッディの物語。トイストーリー1にて、ちょっと嫌な奴から成長し、みんなの信頼を勝ち得た後のウッディだからこそこの映画が成り立ちます。
トイストーリー1とはまた違ったスペクタクル感や2だからこそできるアイディアが散りばめられていて個人的には好きな映画です。特におもちゃ屋をみんなが探検するシーンが楽しいですね。
賛否両論ありますがスターウォーズパロディも嫌いじゃないです。
テーマとしてもおもちゃの価値は子どもに遊んでもらうこと以外にもあるんじゃないか?という新しい問題を提起していました。ただこれに関してはただただ子どもに遊んでもらうことのみが正しいという結論に終始してしまったのが若干惜しいと感じます。悪役になってしまった彼の答えも100パーセント間違いではないのに、あの処理のされ方はどうなんでしょうか…。
しかし、他にどんな結末にすればよかったかと言われれば難しいところでもあるので、悪役を立てて処理することが大変な作風であるな、と思いました。

ただ敵以外はトラウマからの復活もなし得て、楽しい仲間も増えて概ねハッピーなエンドです。
よくトイストーリー2はシリーズの中では微妙、と言われがちなのはテーマ的な面に関してあまり1から進展しなかったことが原因なのではないかと個人的には考えています。
アンディが大人になるのは止められない。それでも精一杯一緒に遊ぶ。というテーマのアンサーが本当に検討されるのはトイストーリー3であるように感じるからです。

ただそれを差し置いても、とても楽しい映画なので、見るのはオススメです。シリーズ通しで見るとより2としての役割を担う面もちゃんとあります