このレビューはネタバレを含みます
相変わらず固有名詞の乱れ打ちで気を抜くと話が掴めなくなる
しかも今回はヴィトーの若い頃も並行して描かれるので余計ややこしい
いまいちヴィトーの過去を現在にリンクさせる意味が掴みかねた
いや、一応、
ヴィトー→行動の動機が人のため→ファミリー繁栄
マイケル→行動の動機が自分のため→ファミリー崩壊
みたいなことを二項対立で描きたいんだろうなと察しはしたものの、どちらにしても(特に過去)中途半端な描かれ方になっている気がした
たしかにヴィトーが仇討ちしたときに撃たれた仲間を助けた描写があるのに対して、マイケルは幹部を鉄砲玉に使ったりしてたしね
きちんと描写はされてると思うけど
マイケルが修羅化していく過程もいまいち煮えきらないというか、ダラダラしてるように見えた
鑑賞後、色々と調べてみると、“脚本には書かれていたけど本編には収録されていないこと”というのがかなりあるみたいでそのへんの解説に触れている人の記事を読むと、あーなるほどね、と思うことが多かった
あんなに長尺なのにこのへんの伝達がうまくできていないまとめ方は前作もそうだったけれど非常に残念
もっと尺を短くして大味にするか、あれだけ長いのならもう少し整頓された編集であるべきでは？
と思った
前作よりも盛り上がりどころもメリハリもなく、例えばそれが狙ってそうだったとしてもあまり好意的に受け止められる形ではなかったなぁ
最後の回想でこの中で生き残ってるのほぼいないやんって物悲しくなったり、赤ちゃんだったソニーやフレドやマイケルが映っていたのも、この頃には後にどうなるかなんて考えもしていなかったんだろうな、と勝手にしんみりしてしまっていたw(こういうときに確実に年取ったんだな俺と思ってしまうw)
