このレビューはネタバレを含みます
【悪魔はいつも過去にいる―――『ゴッドファーザー PARTⅡ』】
一作目に比べると静かに物語が進む。
現在と過去の2つの時間を交互に描く形式で、現在はマイケル・コルレオーネ、過去ではヴィトー・コルレオーネの運命を映す。
ヴィトーは移民としてアメリカに来た。家族をマフィアに皆殺しにされた復讐を胸に秘めて…
なぜヴィトーが復讐をしなくなったのかは描かれなかったが、家族を殺したマフィアに復讐したとき彼の中で何かが壊れたのかもしれない。
あの瞬間をもって、コルレオーネの呪われた運命が始まったのだ。
マイケルとヴィトー。似ているようで異なる二人の男。
一人は家族の魂を鎮めるために、もう一人は家族の罪を背負うために、手を血で染めていく。
そして、兄弟の軋轢、愛の終焉、数々の陰謀…
感情を揺さぶる魂のストーリー、そして演技。
前作のほうが好きだがこちらもやはり素晴らしい。