冷徹なゴッドファーザー。
前作の漢へと成長したマイケルが本格的にマフィアのドンとして暗躍していくシリーズ第二作。相変わらず重厚な世界観でマフィア映画のひとつの完成形として出来上がっている。
今作も派手なドンパチはこれといってなく、政治的な裏取引による暗躍劇が目玉となっている。三者三様の思惑という謳い文句を冠した作品は数あるが、ここまで予測がつかない化かし合いはなかなかお目にかかれない。
シリーズ最高傑作という声は今なお衰えを知らず、事実マフィアのひりつくような空気をうまく描き出しているのは今作だろう。
個人的にはトム・ヘイゲンの生え際の後退に時代の流れを感じて悲しくなりましたね…Ⅲでは出ないらしいし…