ムック829

ザ・エージェントのムック829のレビュー・感想・評価

ザ・エージェント(1996年製作の映画)
3.7
下手な正義感にかられて業界に一石を投じたエージェントが窮地に陥る。

名古屋市長の河村さんが議員報酬を減らしたことで議員に猛反発をくらったことや、
どこぞの市長が議員を減らす提案を否決されて「お前ら恥を知れ!」と憤慨したことを思い出した。
ちなみに私も無駄に正義感は強いけど、実際のところ理想と現実は違うと思う。
「綺麗事ぬかしやがって。十分稼いだ人はともかく、これからの人もいるんだから余計な事しないで」
当事者になったらたぶんそんな気持ちになると思う。やっぱりお金は大事だもの。

そんなオープニングに期待は高まったけれど、以後はエージェント活動よりも家族の在り方にスポットが当てられた感じでちょっと物足りなかった。
有能エージェントの頭脳を使った逆転劇を期待したのに、蓋を開けたらほとんどトム・クルーズとレニー・ゼルウィガーの恋愛ものだった。
唯一のお抱え選手ロッドが売れるために頑張った感もあまりなく…でもいち選手に密接に関わりあう描写は良かった。

とにかくトム・クルーズがイケメン。どの角度から撮ってもイケメンすぎて困る。
レニー・ゼルウィガーはあまり可愛いとは思わないけど、最後のシングルマザーの集いでの表情は切なくて可愛くてやられた。
あとは眼鏡っ子役が超可愛い。表情が豊かすぎる。この子を結婚のだしに使うのは卑怯だ笑。

痛快な逆転劇というほどでもないけど、後味がいいから許せちゃう家族と友情を描いた映画でした。
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