おーたむ

オーシャンズ13のおーたむのレビュー・感想・評価

オーシャンズ13(2007年製作の映画)
4.0
12に続いて13も鑑賞。
シリーズ総決算とも言うべき作品でしたが、しっかりとした締めくくりを見せてくれていたと思います。
私は、12よりは良いと思いました。

今回は、仲間の仇討ちという分かりやすい筋に、分かりやすい悪役、ラスベガスのカジノという派手な舞台、仲間たちもそれぞれの役目に従事していてチーム感があり、一作目の面白さに立ち返ったような作品になっていました。
加えて、一作目、二作目で敵役だった二人も出演していて、ますますオールスターキャストって感じで、まあ豪華。
ジュリア・ロバーツ&キャサリン・ゼタ・ジョーンズがいないのは残念でしたが、さすがに本作には入れる隙間はなかったでしょうし、会話の中に名前が出てきただけでも良し、でしょうか。
やられっぱなしの役を振られたアル・パチーノは気の毒でしたが、ああいう役にある程度の大物っぽさを付与するには、彼ぐらいの格は必要でしょうしね。
ご苦労様でした。

遊び心もたっぷりで、楽しいです。
ホテル鑑定士さんの災難とか、ライナスの色仕掛け&パパ登場とか、シリーズ前作のボスだったキャラクターへのささやかな意趣返しとか、挙げればきりがないくらい、ギャグ満載です。
ストライキを起こすモロイ兄弟のくだりなんて、なくてもいいじゃないかと思う反面、凄く好きなんですよね、あそこ。
本作では、個人的に、ツボにハマる笑いが多かったような気がしますし、そういう笑いをスターたちが見せてくれてるのが、贅沢だなと思いました。
これぞエンタテインメントですね。
社会派からずいぶんな転身だったなあ、スティーブン・ソダーバーグ。

ということで、三作見終えてみましたが、力を入れた分の見映えがする、優れた娯楽作品だなと思いました。
久々に続編(スピンオフ?)が作られたのにも頷けるだけの、華やさや、軽妙さ、爽快さがあるシリーズです。
まあ、傑作、名作とは言いませんが、時代を彩った娯楽大作の一つと言えるんじゃないでしょうか。
面白かったです。
オーシャンズ8も、軌道に乗れば良いですけど、どうなんでしょうね。
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