Kyoko

となりのトトロのKyokoのネタバレレビュー・内容・結末

となりのトトロ(1988年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに見たらトトロとの一夏の思い出じゃなくて想像以上にメイちゃんがどっか歩いていく物語で、ああーこの映画は『さんぽ』だわ…と思いました。なんでこんなどっか行っちゃうの? 話聞けよ…と心労がやばかったです。
大人になったからか、宮崎駿は風立ちぬのような病弱で家庭から離れた女が好きなのね…とか家広いな…とか、エンディングでメイの近くにいる赤ちゃんは三人目なのでは…などと穿った見方をするようになってしまいました。
オープニングはどうかわかりませんが、本編が田植えの時期である春から夏→エンディングが秋→冬と流れているのを全然知りませんでした。
同情したのがさつきが「メイのばか! もう知らない!」と言ったところです。LINEもなく突然の不安な知らせ、自分の中でもどうしたらいいかわからなかったのね…そういう時こうなるよね…お父さんは落ち着いていてすごいな…と。私も長女なので、さつきのようにしっかりはしていませんがなんとなく身に覚えがあり、やはり心労がすごかったです。

先日番組で鈴木プロデューサーが「ジブリの映画は、いつでも新鮮に見られるようにテレビ放映は2年以上空けている」(うろ覚え)と仰ってました。新鮮な気持ちで見るのはいいですね。
同番組ではトトロについて「制作当時、戦後すぐのこの時代は貧しい時代で嫌な思い出ばかりだと捉えており、なかなかスポンサーがつかなかった」とも。それで火垂るの墓と2本立てにしたそうですが、そっちの方が嫌な思い出なのでは…?
子供の頃はトトロ好き! 本当にいたらいいのに! と思ってましたが、大人になったらそれよりも昔の暮らしや子供の動きの描写のすごさ、自然の綺麗さが目につくように。子供にだけ見えるってこういうことだったのか…?(?)
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