起立

太陽を盗んだ男の起立のレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
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パルプフィクション観た時も、自分の好み以上に作品のブランド力がいいなあと思ったものだけど、本作もそのようなブランド力があって……いやでもそれ以上に………評価しづらくて………なんかテーマもテーマでものすごいんだけど……撮影裏話がwikiにたくさん載っているので必見。なんか制作過程も含めてこの作品の味で、奇作といえば奇作……。ジュリーのどことなく気だるい感じが色めいていてよかったです。
原爆造るまでとそれ以降で割とストーリーが中だるみするんだけど、世界観というか作品の空気感で押し切っている。というのもかなりゲリラ撮影(無許可)が多かったらしくて、ゼロのなんでも願いが叶うなら?という質問に答える声は当時の方々の貴重なお声だったり、万札を屋上からばらまくシーンなんかも当時の空気がありありと画面から伝わってくる。そういうリアリティでストーリーの強引さを奇抜なジョークとして仕立てていて、なんというかもうこういう映画はお目にかかれないだろうな(いろんな意味で)と思う。奇作。
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