ノーラン監督作品…4作品目…。
1回目は朧げに…2回目で確信に!!
凄〰︎〰︎く面白い!!
これはⳣ₹❤︎” こんな魅せ方をするノーラン監督はやはり一筋縄では行きませんが…でもそこが堪らなく魅力的。
ストーリーは至ってシンプル…元保健調査員のレナード(ガイ・ピアース)が愛妻を惨殺した強盗《ジョン・G》を捜し出し復讐するサスペンス…。
但し、この主人公レナードは事件の際に頭を強打…10分間しか記憶が保てない《前向性健忘》という記憶障害を患ってしまいます。
その為にポラロイド写真を撮りメモを書き留めます…1番良い方法はメモを失くさない為に、大切なキーワードは全身にタトゥーとして彫り込むこと…。
それらのメモを頼りに犯人を捜し出し、復讐は遂げられるのか…??
スタイリッシュだけどちょっぴりアンニュイなガイ・ピアースがとってもセクシー…私もお手伝いしたくなりますっ…ෆ*
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冒頭の逆再生シーンから惹き込まれますが、構成が要領を得るまでなかなか飲み込めません…。
カラー映像は逆行…モノクロ映像は順行、しかもモノクロ映像に関しては主人公のモノローグによる○○話…。
カラーとモノクロの短いスパンのスイッチにより…観ている側もまた、10分間しか記憶が保持できない主人公と同じ視点を体験出来る仕組み…実に巧妙でイライラします…。
ただしかし、認知症を含め記憶障害を抱える人の苦悩や苛立ちも体感できるのはとても意義深い…。
Memory’s unreliable.
And memories can be distorted.
It’s an interpretation, not record.
記憶は当てにならない
記憶は歪められる
思い込みだ…記録じゃない
レナードは常に記録に頼りますが…結局はそれも取捨選択され、誰が嘘を言っているのか…誰を信じたらいいのか?? …記録さえ信用は出来ません…。
〜〜〜⚠︎以下ネタバレ含みます⚠︎〜〜〜
彼は目的である《復讐》だけを信念に記憶を歪めてしまいます。
モノクロ映像のサミーとはレナード自身…つまり…。
I have to believe that my eyes are closed, the world’s still here.
目を瞑っていてもそこに世界はあるはずだ
記憶を失い続けるのか…それとも、記憶を改竄し続けるのか…??
とてもアイロニカルな台詞…。
世の中にはまだまだ《ジョン・G》が存在する…
レナードの復讐に終わりは来るのでしょうか…??
エンディングの ♬Something in the air / David Bowie…レナードの哀切な人生を感じながらも、なんともカタルシス〰︎ෆ*