TomomiMatsuzaka

メメントのTomomiMatsuzakaのレビュー・感想・評価

メメント(2000年製作の映画)
3.6
え?どゆこと?あ、あぁ~なるほど。へ?あ、それ!?
みたいなのの繰り返し。
10分しか記憶がもたないという想像できない状態を追体験させてもらえる、すごい映画。

一回見ただけじゃわからず、解説サイトの
モノクロシーンとカラーシーンの時間の流れを見て
頭の中を整理するかんじ。寝る前に見ましたが、頭がぱんぱんで
寝付けなかったので、夜中みることをおすすめしません。

「記憶」と「記録」の主人公の発言がすでき。
記憶は思い込みで不確か。記録を信じるんだと。
ただし、唯一ある記憶も実はゆがんだものであるかもしれないという恐怖、
そしてそれを受け入れられない心の動きがとてもよく表現されていました。

記憶が10分しかもたないので、記録を信じ続ける主人公が
ラストシーン、目標達成したあとに、
自分の生きていくために不可欠な「記録」を燃やすシーンが印象的。

彼の記憶にある「復讐」を目的として生きてきてきて、
その目標を達成したという「記録」は生きていく意味を失わせてしまう。
そうやって、ずっと復讐を続けるために不都合な記録を燃やしながら、生きる意味を探し続けるのか
どこまでも殺す相手を探し求めてしまうのかという不安にかられる。

一番最後までみて、
一番最初のシーンのその後が気になるという不思議な体験をさせてもらった。
10分しか記憶のない中で生きる目的を探し求める姿がぐっとくる。
TomomiMatsuzaka

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