カンパッチー

JMのカンパッチーのレビュー・感想・評価

JM(1995年製作の映画)
3.4
ついに2021年が舞台のこの映画、JMの時代に到達してしまいましたね。
はっきり言って今の時代からすると陳腐に感じてしまう部分も多いし、色々お粗末な点も目立ちます。キャラ描写も薄いのでたけし演じるタカハシも結局何がしたかったのかとか死に方あっさりすぎじゃね?とかキアヌ・リーヴスの記憶屋ジョニィも死にたくない感ばかりが出ていて、用心棒のヒロインとの恋愛も説得力が欠けていたりと色々残念。

しかし、ディストピア感はしっかり出ているし、2021年に電磁波による環境汚染で不治の病が萬栄していたりとなかなか今の時代に通じる設定やセリフもあるんですよね、医者が言う情報に溢れたハイテク社会のせいで使えない人間だらけとか今のネット社会にも通じるものがあるなと。

はっきりいってB級ですし、色々惜しい作品ですが、たけしはかっこいいですし、キアヌ・リーヴスはうん、特に言うことはありませんがアドリブ部分だった帝国ホテルのくだりで帝国ホテル大好きなんだねと改めて思います。ブレードランナーやサイバーパンク2077好きならチェックして損はないとは思います。320GBの容量でアップアップしてるキアヌを見ながら当時のパソコンのスペックはフロッピーだしKBの時代だしで、こんなもんだったなぁと思い出にも浸れること間違いなしです。