上海十月

つばさの上海十月のレビュー・感想・評価

つばさ(1927年製作の映画)
3.0
本作は、活弁があって助かる映画でしたね。無声映画の上映会なんか行くとフィルムが映写機にかかるカタカタという音だけで寝るなというのが難しい。公開当時は、バンドかオーケストラ入っていたんでしょうが、あるとないとでは大違い。レストアされて音楽と澤登翠(とっても有名)の活弁、そしてこの大量物量映画によって今観ても遜色がない。澤登翠の講談調の美辞麗句が耳に心地いい。監督は、反戦を何とか盛り込もうとしているような気もするが、この航空戦や塹壕戦のパノラマ感に圧倒され反戦が吹っ飛んでいる。クララ・ボウもでてきて背中見せたりとサービスカットも多くエンタテーメントとしても観れるように頑張っている。
上海十月

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