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ミレニアム2 火と戯れる女のNMのレビュー・感想・評価

ミレニアム2 火と戯れる女(2009年製作の映画)
2.0
一作目『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の続編。
原作小説は『ミレニアム』で、三部作「ドラゴン・タトゥーの女」・「火と戯れる女」・「眠れる女と狂卓の騎士」のうちの二番目。
著者は一作目を書き終えてすぐ病死し、シリーズの成功を見ることはなかった。第五部まで構想があったという。
第二部以降は別の作家が書き上げた。
映画はスウェーデン版とアメリカ版が作られており、こちらは前者のほう。


あらすじ
少女リスベットを苦しめたあの忌まわしい日々。彼女はあのあと各国を旅行していたが、帰国してアパートを借り新生活をスタート。
あの後見人は反省などしていなかった。彼女は逐一監視し、脅し続ける必要があった。
それにそもそも後見人を付けられるに至った原因である人物たちへの復讐は終わっていない。

一方、報道誌『ミレニアム』の編集者ミカエルはリスベットとはあれから連絡も取れなくなっていた。彼女が今どこにいるのかも知らない。
社内では、大規模な少女売春斡旋組織のスクープを追う計画がスタート。顧客リストには大物が名を連ねているらしい。しかし担当記者は殺されてしまう。

更にあの後見人も銃殺される。第一発見者は偶然にもミカエル。
家の中にはリスベットの指紋が発見され、後見人のせいで彼女の履歴はボロボロなので疑いの余地なく容疑者とみなされてしまう……。


感想
再びリスベットとミカエルの運命が交差する。国中が疑うなか、ミカエルはリスベットを最初から全く疑っていなかった。

第一部の内容を忘れかけていたが、一応観ることはできた。リスベットの半生についてミカエルが本作で調べるうち知っていくので、観客もそれに合わせて大まかに知ることができるかもしれない。とはいえ第一部を一度観てからの方がやはり分かりやすい。私は大分時間が空いてしまったが、多分一気にできるだけ続けて観た方が面白そう。

新生活を始めるリスベットがキッチン用品を買いそろえているのが意外だった。とてもイメージにないが、冷たさも優しさも持ち合わせていることは前半の彼女が唯一笑顔を見せる相手とのシーンにもある。

「スズメバチ社」という社名は、リスベットの首に入っているタトゥーから取ったのだろう。

ハードなのだが比較的硬派ぎみの演習で、大げさな音楽など流れたりしない。
とにかく一時的には収まったというラストで、また続きが気になる。
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