らんらん

風立ちぬのらんらんのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(1954年製作の映画)
3.5
主演の久我美子は肺病持ちのためいつもネガティヴ思考、療養先で石浜朗と仲良くなるも
「病気であなたに迷惑かけるかもー、わたし2コ年上だしー」とかうじうじ悩んでたり

そんな時東京から父親山村聰が迎えにやって来ます
挨拶したいという石浜朗をスルーして久我美子は帰ってしまいます

その後石浜朗は意を決して上京、お父さんに挨拶して、結婚はまだ早いけど交際はいいよってお許しが出ます

ということで病弱でネガティヴな久我美子を、明るく真っ直ぐな石浜朗が励ましながら進んでいく青春恋愛映画

さらに久我美子はファザコン気味で、最初の方は彼氏よりもパパにべったり
そんな子供っぽくて潔癖なところもあって、父親山村聰と山根寿子がそれらしい仲と知るとヒステリーを起こして病気を悪化させてしまいます

それでも石浜朗の看病や説得で久我美子は心身ともに健康になって、自分だけじゃなく父親の幸せも考えられるようになって、めでたしめでたしかと思いきや、、、

ネタバレすると
ラストは幸せからの突き落としがあります
残り時間見てるとまだ終わりには早いから、なんか悪いこと起きそうってわかっちゃうやつ

原作は堀辰雄の戦前の小説らしい、本作はそれを戦後の現代を舞台に潤色したものだとか
ということでちょっと一昔前感があります、久我美子が「接吻して」って言うシーンなんかいつの時代よって

まとめ!
よくありそうなお話、、、だけどラストは気に入らない
あれ悲劇?あれで同情したり感動したり出来ないでしょ
いきなり山が噴火してそのショックで発作を起こして死んじゃうって、、、コントかよ

ただ!
この映画にはちょっとした見所があって
池部良、上原謙、佐野周二、灰田勝彦、高杉早苗なんかの大物がさりげなく登場します
そんなサービスが嬉しかったので評価少しあげときます
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