フォロワーさんの絶賛を受け数ある録画放置作品の中から引っ張り出してきて鑑賞…やはり見逃していたのが非常にもったいなかった
多用されるロングショットと長回し、モノクロというよりセピアの色調で切り取られる北九州の自然にいつまででも観ていられる感覚
そして全編に流れる音がすごい…川のせせらぎ、虫の声、吹きすさぶ風の音などが九州の田舎の何もなさというか荒涼感、寂寥感を感じさせ、そこにいる者たちの孤独ややり切れやさ、怒りを際立たせる
ジム・オルークの曲は初めて知ったが最高
人は他人のためだけに生きることができるのか、他人はその思いを受け入れて果たして本当に再生することができるのか、ラストの感動もその余韻を残す…傑作