玉生洋一

ランダム・ハーツの玉生洋一のネタバレレビュー・内容・結末

ランダム・ハーツ(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

設定と結末近くまでは
グイグイと引き込まれてみたが
結末がかなりおとなしめだったか。

刑事アクションは
恋愛ドラマの味付け的にしか出てこないので、
謎の犯罪捜査をカッツリとしつつの作品にしたり、
女性主人公側の政治がらみのはなしもガッツリからめたりしたら
(別荘での写真を撮られて政治的に窮地に立たされるなど)
もっと濃い作品になったのだろうと思う。

実は妻は生きていたとか、
そうでなくても
不倫じゃなかった(女遊びの激しい男をなんとかしようとしていたなど)
といった展開になるのではとも妄想しながら見ていたが
ならなかった。

終盤の、友人女性が不倫を白状するシーンが
不意のパンチが効いていてなかなかいいので
それ以上の不意パンチが結末にあればピリッとしたのではと感じた。

刑事であることをとことん利用して
私的事項をサクサク捜査していく
ハリソン・フォードの姿の小気味よさが面白い。
公的権力の私的利用で、現代社会では発覚すれば大問題だろう。
私的権力の公的利用の場面も入れてバランスをとれば無罪放免か。

※2021午後ロー。