このレビューはネタバレを含みます
すずめのジャック・バウアー的がんばりロードムービーとしてとてもおもしろかった。
ご都合主義をいかに感じさせなくするかというのが大事だと思うのだが、
その真逆ですべてがご都合主義でできている感じが一貫していたのがもったいない。
古文書のくだりと、閉じ師の先代のくだりが序盤にあったらもっとリアリティを感じてどっぷり入り込めたように思う(個人的な話)。
非現実世界でのアクションよりも
現実世界で死にそうになったほうが切迫感が出るので
東京の大都市がクライマックスでもよかったように思った。
日本列島縦断ムービーとしては差し支えがあるのだろうが。
きっと手塚治虫先生なら
すずめにおばさんなんていないけど?という伏線をはっておいて
ラストで「すずめをひきとったおばさんはすずめ自身だった」という
救いようのないオチにするのだろうと思った(火の鳥)。
※2024.4 金ロー。本編ノーカット。