ユースケ

マトリックス レボリューションズのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

管理社会のメタファーとして描かれていたマトリックスは現実社会との接点を完全に失い、救世主NEOはマトリックスを破壊することも人類を解放することもなく物語は終わった。伝説のモーフィアスも、救世主NEOも、エージェント・スミスも、預言者の掌の上で踊らされていただけ。こうして稀代のSF大作【マトリックス】シリーズは幕を下ろしたのだった。全然スッキリしねーよ。

みどころ その①
青ヒゲのツメエリとハゲのスーツによるドラゴンボール風ステゴロバトル。NEOの鉄拳に歪むVFXで描かれたスミスの表情はもはや芸術品です。

みどころ その②
25万匹のセンティネルを迎え撃つザイオン防衛戦。パワードスーツのアナログな動きとまるでひとつの生き物のような25万匹のセンティネルの動きは【スターシップ・トゥルーパーズ】でSFX担当したフィル・ティペットの匠の技が光る一品。パワードスーツを操るミフネ船長の気合の入った演技も素晴らしい。

ただ、前作、前々作と特別扱いだった伝説のモーフィアスがほとんど活躍しなかった事が残念でなりません。