ポップアートなタイトルバック
物悲しいギターの音色
夜の摩天楼
ヤンキースタジアム
眠らない街に訪れる危険な夜明け
始まりのかっこよさが異常
シビれた
こんな雰囲気を造り出せる監督はそうはいない。ジョン・カサヴェテス、この監督、ただ者ではないな。
今までしてきたことのツケを払う男。あまりにも大きいその代償。この子供はいくつだろうか。6つか7つ?可哀想すぎる。あんまりだ。あんまりだよ…
(TДT)
泣ける
考えろ!考えるんだ!今を生き延びるために!!緊張感がすごい。見つかれば命は無い。確実に殺される。すげえ…なにこれ。ハードボイルドすぎるだろう。グロリア・スワンソン、じゃなくてグロリア・スウェンソンことジーナ・ローランズがめちゃくちゃかっこいいですね。
ジーナ・ローランズは、最も憧れる女優にベティ・デイヴィスを挙げています。演技派の大女優、ベティの遺伝子は確かに受け継がれていたのです。それだけでもう嬉しくなります。
ジョン・カサヴェテス監督は『ローズマリーの赤ちゃん』に旦那さん役で出演してましたね。ジーナ・ローランズって、ジョン・カサヴェテス監督の奥さんなんですね。息子も娘も映画監督とか、とんでもないなこの家族。息子さんが監督した『きみに読む物語』のジーナ・ローランズも良かったなあ。
「うちに帰りたい」
なにこのタクシー、泣ける
(TДT)
クールでタフ、情を捨てきれない人間臭さ、土壇場で弾ける度胸が小気味いい。グロリアが実にいいキャラしてるわけです。
ジョン・カサヴェテス監督が『子連れ狼』に触発されて作ったらしいのですが、ジーナ・ローランズの場合、子連れ狼ならぬ、子連れ山猫ですね。猫のような瞬発力がすごい。
この映画、悪役が良いんです。突出したイロモノキャラなんていなくても、ここまで不気味さを演出できる。牙を隠して追い詰める狼の群れに囲まれて、あまりにも無力な子連れ山猫。向けられた悪意に対して、牙を剥き威嚇するジーナ・ローランズ。彼女は決して怯まない。死中に活を求めて、一人、敵陣に乗り込む。
そしてあの墓地
いいなあ
リュック・ベッソンの『レオン』のオリジナルとのことですが、どちらかというと『グロリア』の方が好きです。