ミストのAのネタバレレビュー・内容・結末

パニックホラーとしても楽しめますが、ストーリーの容赦のなさ、後味の悪さが魅力。
胸糞好きにはオススメ。

完璧とは言えないまでも、極限状態にあっても善人な主人公。
他人のためにも自分や息子の為にも最善と判断したことが全て裏目に出る。
頑張ったから、善人だから、決して報われるとは限らないという世の理の無情さもつきつけられます。

実際に、決して悪人ではないのにやたら運が悪く間も悪い、貧乏くじを引かされるような人は結構いると思います。
そんな主人公に共感できる人ほどラストの鬱具合が爆上がりします。

出来映えや面白さだけでいえばもっとスコア高くつけるんですが、あのラストには「主人公が諦めたからあの結果になった。最後まで頑張ることが大事！」的なメッセージが込められてると知りちょっぴり下げました。
サイコパスか？まだ「世の無情さを表現しました」の方が優しいくらいある。