JAM

ミストのJAMのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
4.0
後味の悪い映画ランキングで必ずと言って良いレベルで名前が挙がる名作。

名前は知ってるけど、具体的な代表作は世にあまり知られてないスティーヴン・キングの名を世に轟かせたホラー映画。
名前こそリラクゼーション効果が高そうだが、実際はリラクゼーションどころかこちらの気分をドン底に貶めてくれる一作である。当時から、ラスト15分の衝撃は凄いとの声は挙がっていたようで、そこだけが噂話のように出歩いて知られていたので、いざ実際に見てみると私は最後云々よりも、あの教祖のババアのくだりの方に恐怖を感じた。恐怖に支配された人間の集団心理、常々言われている「何だかんだで一番怖いのは人間」という言葉の裏付けのように作中では化物が醸す恐怖以上に人間の恐怖が描かれている。後味の悪さはここから始まっているのかもしれない。この映画の主人公のやる事は正しくとも巧くはいかずに裏目に出るので、エンドロール後の他の生存者のことを思うとやるせない気持ちが襲うのである。副店長.....良いキャラだったよ。ちなみに私個人としてはあのラストは気に入っている、自ら招いたバットエンド。
性格が悪い。
そんな感じで、本当の恐怖はすぐそこに、ミストでした。
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