天豆てんまめ

男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

3.7
29作目。からっとした寅さんの世界でもマドンナがいしだあゆみだと情念の世界が滲む。はっきりいっていしだあゆみが思い切り迫っている。シリーズ随一の積極さ。寅さん及び腰で逃げる。。

フラれてばかりでモテないイメージの寅さんだが、逆に逃げるこのパターン結構あって実はかなりモテて、女泣かせ。でも据え膳食わぬは男の恥と薄倖な女性の弱味につけ込むなんてことは決してしないのが、寅さんの女性崇拝の生き様なんだと思う。でも彼女が丹後からわざわざ会いに来て鎌倉で待ってると置き手紙をされ、怖気付いて甥の満男を一緒に連れて行くってどうなの 笑 

彼女は心底がっかりして、別れ際にこんな言葉を寅さんにいう。

「私が会いたいなあと思うてた寅さんは、もっと優しくて、楽しくて、風に吹かれるタンポポの種みたいに、自由で気ままで、せやけど、あれは、旅先の寅さんやったんやね。今は家にいるんやもんね。あんな優しい人たちに、大事にされて」結局傷つけてるね、、

男として観ていてもどかしい。そこは1人で彼女の気持ちを受け止めようよ!笑