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ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃のmaroのレビュー・感想・評価

3.0
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

『ゴジラ』シリーズ第10作目。
怪獣映画としてはまったく面白くないけど、子供向け映画としてならアリかもなあと思った映画。

『ゴジラ』シリーズの中で唯一、劇中でのゴジラも現実世界と同じようにフィクションの産物であり、実在はしていないという設定。
主人公の一郎(矢崎知紀)は夢の中でミニラと出会い、自分と同じように弱虫だったミニラが活躍する過程を目の当たりにして、自分もいじめっ子たちに立ち向かえるようになるという話。
もはや『ゴジラ』シリーズではなく、何か別の並行世界の話という位置付けでよかったのではと思う(笑)
まあ、当時は並行世界という概念があったかもわからないけど。

特撮部分も新しいシーンはほとんどなく、過去作からの流用ばかり。
音楽もこれまでの重々しい雰囲気ではなく、子供にもウケそうな明るい感じで、すべてが従来の『ゴジラ』作品と異なる作風だった。
どちらかといえば、『ウルトラマン』(1966-1967)に近い印象だったかな。
ミニラも人間の言葉を話すし(笑)

そんなわけで、普通の怪獣映画だと思って観ると「なんじゃこりゃ」と口にしてしまいそう作品。
邦画が斜陽産業になり、そもそも前作で『ゴジラ』シリーズを終わりにする予定だった中で急遽作ることになったから、仕方ない部分もあるのかもしれないけど。
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