FY

ドッグヴィルのFYのネタバレレビュー・内容・結末

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

観てなさすぎるラース・フォン・トリアーの作品を、これを機にと今月7日から27日まで開催しているレトロスペクティブにて頑張って鑑賞中。

ハウス・ジャック・ビルトが初トリアーで、次が一昨年4K公開時のダンサー・イン・ザ・ダーク。
そうなると可能ならば引き続きスクリーンで観たいと願ってた矢先の今回の企画上映。

既に6作品観ているのだが、よくこんなお話考えるよなぁと、撮影および編集の凄さも含め感服しつつ、一方で合わない作品もちらほら。
そんな中で今さっき観てきたばかりの今作が好きな部類だったので、その余韻のまま投稿。

3時間弱の長さにしては時計を気にすることもなく、どういうラストになるのか見届けていたが、島国ニッポンでも散見される村社会ならではのあるあるに、途中から思わず自分の職場を思い出す次第。

色々なおかしい出来事に、ある意味仏様のように信じるというか受け止めるグレースの気持ちに何故か共感してしまう自分。

これ、グレースが悲惨なまま終わる方向の胸糞系かなと身構えていたら、予想外の最高な仕返しで、スッキリ大満足。カーンパパまじ偉大!

ニコール・キッドマンは美しすぎるし、ここ1週間で局部を何度も見せられているスカルスガルドパパはお尻だけだったし、ジャン=マルク・バールは観るたびに髪が薄くなっていくし、ウド・キアは奇跡の海ほどは怖くなかった。
クロエ・セヴィニーも出てたのには驚いたけど、同年公開のあの生々しい描写のあるヴィンセント・ギャロ映画の傍らで今作にも出てたのは精力的な頃だったんだなぁと。

撮影と美術、照明の発想が、映画学校での授業のようで面白かったし、音響がちゃんと支えてるからクオリティが高い。

この時代にトリアーは色々と考えてしまうかなと思っていたけど、彼の才能に圧倒される毎日。あと2本は観るぞ。
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