エリー

ドッグヴィルのエリーのネタバレレビュー・内容・結末

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

物凄くいろんな感情に襲われて疲れた!!!!!!!!!!

みんな死ね!!恐怖を抱いて殺されてしまえ!!!!と中盤から思い続けた分あのラストにカタルシスを味わえたけど、娘…立派なギャングの考えだよ。彼らは更正しないと断言してんの怖いんだけど。わかんないじゃん、磔にされた犬見て恐怖から更正するかもじゃん。あいつら閉鎖的な生き方しかしてないから学習が足りてないだけなんだよ。罰や鞭を与えずに即処刑は極端だよ。

村人について
貧しさとクソ狭コミュニティじゃあ誰でもああなると思う。良くも悪くも団結力があるのも、居場所のために多数派に迎合するのも、異物を排除したがるのも自己防衛からで、わかる。貧しさは人の本質を炙り出す。人間は本当は汚い欲だらけの脆弱な生き物なんだということを。それは楢山節考でも知ってたことだが。あぁ鬱

監督の言う傲慢論(父から娘へ)について
娘は思い上がった自意識を持ち自分を高度な倫理観持った即ち神のような立場から彼らの犯した罪を黙って許そうとする、人としてやった行動の責任をとることを彼らから奪ってることが傲慢なんだ!と父は説いた。
父曰く人間は犬。しつけをしない犬は始末に負えない。罰や鞭を知らないままの犬は確かに有害だ。彼らはしつけのなってない犬だった(アキレス、チェック、ベンとくにコイツら糞だった)
罰を与えず反省させないことはその人を結局は不幸にしてしまう。山から降りてきて住宅街荒らして銃殺される熊みたいに社会の営みのためにも殺すしかなくなる。
そういう意味では確かに娘の慈悲は傲慢だった。
でも自分としては父の傲慢さが目にあまる。人を犬と見下して自分を神だと思ってるような物言い(裁きを下すだの)なの超絶傲慢すぎたわ。たかがギャングがイキってんじゃねぇ!お前も同じ汚い犬じゃいボケ!


みんな汚い犬じゃい!!!!
エリー

エリー