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ドッグヴィルのkoyoのネタバレレビュー・内容・結末

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

この小さな村にグレースは美しすぎた。住人に認めてもらえるように一生懸命に働いても、次第に要求が増え、疑心暗鬼になり、外の世界の人間に対して次第に傲慢になっていく住人。性善説ですべて赦そうとするグレースを、父は「傲慢だ」という。それは小さなコミュニティの中で住人にされてきた仕打ちを偽善の心で赦すのでなく、マフィアの娘として然るべき裁きを与えるべきだということ。その言葉をきっかけにグレースは自らの指示で村人を皆殺し、村を焼き払う。住人への報復が見れて清々しいのと同時に鬱々とした感情が残るのもまた、傲慢なのかもしれない。
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