なんかわからないけど、なんか好き。
ニューヨークで博打でくらす主人公と友人、および主人公の従姉妹のうまく噛み合わないやり取りを描いたストレンジな映画。
ストーリーは大したことない、あるいはバカバカしいものだが、コミュニケーションの切り取り方などが絶妙で、どのシーンも目が離せない魅力がある。噛み合わないやり取りを傍からみる時の内心ニヤニヤしてしまうような感覚がとても楽しい。
会話の後のあまり心地よくない沈黙など、普通の映画なら使われなさそうな場面やカットが随所に見られ、それがリアリティを醸し出している。映画としては違和感があるけど、それは「剰余の美学」とでもいえる心地のいい違和感です。
主人公と友人が従姉妹とボーイフレンドのデートに割り込んで、四人一列で映画館で映画を観るシーンがすごく好き。
