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欲望の翼のかのレビュー・感想・評価

欲望の翼(1990年製作の映画)
2.5
ノワール映画を思わせる陰影の強調されたカッチョイイ画作りが印象的な、登場人物の誰にもピントの合わないぼんやりとした恋愛(?)群像劇。
ドンパチが始まると唐突なクソダサSEで安っぽい中華アクションへと変貌するのものの、全体的な雰囲気は完成されてて夢中になる人がいるのも頷ける。

ただ、私は恋愛映画が得意ではないということもあって今ひとつハマれず。
自身の恋路に酔いまくった全身恋愛脳人間しか登場しないせいで、むず痒さを越えて頭がクラクラしてしまった。
キザなんてレベルじゃ効かない台詞の応酬に少しでも冷静さを取り戻してしまうともう終わり。

2046がかなり好きな映画だったから時系列を遡って見返したが、順当に見進めてたら多分好きにならなかっただろうな。
か