まいとん

指導物語のまいとんのレビュー・感想・評価

指導物語(1941年製作の映画)
3.5
国策映画の底力

鉄道省協力
陸軍後援
撮影宮島義勇
機関車は本物
機関車が並走して走るシーンをありえない角度で映している
国策映画だからこそ撮れた貴重な映像だ
JRでは絶対に無理である
線路を敷くシーンまである
おおよそ魅力でない素材を、ここまでかと緻密に描き、迫力ある映画に仕上げている
投炭練習など珍しいものが物語の要素になっていたりする
石炭は釜に突っ込むだけでない
右左真ん中奥手前と規則正しく万遍なく投げ入れて燃え方を調節している
国策映画のなかでも出色の出来
主演の丸山定夫は原爆で死亡した桜隊の隊長
皮肉である